インド一人旅のバックパッカー旅行記〜バナーラス

バナーラス・インドの”いい人”に恋のレクチャー?をしてしまう

昼食を食いに、繁華街へ。バナーラスの店には日本語やハングルの看板が多い。ここに来てやっと日本人をみかけるようになった。

日本語メニューのある、よさそうなレストランに入った。少年に注文する。ここらへんの店は日本のカフェレストランみたいで、インド色ではない。野菜の揚げ物のトマト味と、ライス、コーヒーを注文。先にポットのコーヒーが来た。砂糖は入っていなかった、よかった。

食事を待っていると、オーナーらしき色白の青年が来た。「キミは日本人ですね?」インド人でも色の白い人がいるのだ。

サンライズホテルに泊まっているというと、彼はキョウタロウを知っているか聞いた。
「ああ、日本語の上手い人やろ、知っているよ。親切な人ですね」
彼は声を潜めて言った。「今から私が言う事、彼に言わないでくれ」「何ですか?」
彼は日本語が上手いから、日本人の女の子が彼に気を許してセックスしてしまう、とのことだった。

「彼はいいヤツで、私の友達なんだけど、それが許せないんだよ。女の子は本気だけど、彼は遊びなんだよ、女の子を騙すのは良くないよ
そんなことは、彼が日本語ペラペラのホテルスタッフということから容易に想像できたし、どこでもでありがちなことだった。男女を問わず、日本人だけではない、韓国人も欧米人も、セックスしたい人はすればいいのだ。大人が合意の上でセックスして楽しかったら、それはその人たちの自由だ。悪いことではない。もてて、いいじゃないか!just a funでも!
「ああ、そうやろうな、とは思いましたよ(笑)」
「でも、騙すのは悪いことだよ」
「いいんじゃないですか〜女の子もそれを楽しんで、お互いが良かったら、彼は悪くは無いよ」
「絶対、私がこう言っていたと、彼には言わないでくれよ」
そんなアホなこと、言うわけ無いやろ!

そして彼は、ポケットから財布と定期入れを取り出した。「これ、見てよ」
彼と抱き合う日本人女性の写真だった。明るそうな25,6くらいの女性だ。二人とも、幸せそうに見える。
「彼女?カワイイな」
「もう、は終わったんだ…」
彼は誰かに言いたかったのだろう。
「彼女は3ヶ月、私と一緒に住んでいたんだ。楽しかったよ。そして彼女は妊娠した。私の両親に彼女を紹介して、結婚の承諾を得たんだ。彼女は私と結婚する気だった」
「どうなったんだ?」
「彼女は親に言うために、日本に帰ったんだ。そして、電話がかかってきて、”子供を殺した(おろした)”って言ったんだよ。私は彼女が許せないんだ、私に言わずに子供を殺したことが。分らないんだ、私と結婚するって、言ったのに…なんでだと思う?」
「…彼女は、キミのことを嫌いになったんじゃなくて、インドに住むことができんと思ったんじゃないのか?」そう言うしかなかった…
「それは違うよ。彼女はインドが好きで、インドの生活にも馴染んでたんだ。今でも、許せないんだ…でも、まだ彼女のことが忘れられなくて、こうして写真を持ち歩いているんだ…」

自分に相談無しで子供を殺したことは許せない。でもまだ愛している、と、彼は言った。もう連絡は途絶えたらしい。気の毒な話だ…彼らを見てきて、彼女本人に会って聞いたわけでもないのでなんとも言えなかった。

メシが来た。「美味い!」野菜のコロッケのケチャップ煮。米が何杯も食えそうだ。

彼が口を開いた。「私は女性の事が頭から離れないんだ、時々、女性のことで狂ってしまうんだよ…私は、おかしいのかい?」
そして財布から、雑誌の切抜きを取り出した。「これは私の宝物なんですよ」
日本のエロ本の切り抜きだ。
「へえ、こんなんどこで買ったんですか?」
「彼女にもらったんだよ!もっとすごいのもあるよ!見て!」
ヘアーヌードか。
「すごくない?コレ?」
「別に…今こんなん珍しくもないしな(笑)」
「私がこんなもの持っているって、誰にも言わないでくださいよ!」
言わん、言わん…

そして、どうやって女性を口説けばいいのか教えてくれ、と言う。さっきまで深刻に昔の苦しい思い出を語っていた彼はどこかに行った。しかし、過去に縛られず、こうして新たなことにチャレンジするのは、いいことだ!

「私はいつも女の子と知り合うと、店が終わったあとで招待して、一緒に酒を飲むんだよ。でも、誰ともセックスに持ち込めないんですよ…」
「それは一人か?複数招待したのか?」
「一人だよ」
「へえ〜一人で夜に飲みに来るってことは、その気は少しあるってことやと思いますよ?」
「じゃあ、なんで飲食するだけして、バイバイなんだい?」

彼は話し方が穏やかで、ハンサムだ。人当りも良い。彼がその気になれば、いくらでもいけそうな気がするが。夜中に2人でタダ酒タダメシおごりまくりで何も無かったら、ただの”いい人”ではないか!
「私はイスラエル人が好きなんですよ、セクシーだから!ヨーロピアンもいいな〜」

「この前、マッサージをしてくれって韓国女性が来たんですが、500Rs(女が払う)で抱いてくれって言うんですよ。断ったけど」
「何で断ったんだい?」
「…私のタイプじゃ、なかったんですよ…」そ、そうか…500Rsという金額も、なんなんやろ…

「どうすればいい?教えてくれないか?」
「そうですね〜一人で店が終わったあとに来るということは、女の子に”その気”がある、無いわけではないから、強引に口説けばいい、酒飲ませまくるとか(笑)酔わせるんや、酒だけですよ、飲ますのは」
「そ、そんな悪いことはできないよ…」
「それも一つの方法ですよ!グッドラック!」

彼は飲食代の端数を負けてくれた。いい人やな〜!

<<バナーラス・インドの”いい人”に恋のレクチャー?をしてしまうTOP>>

<<BACK バナーラス・昼間のガンガー | NEXTバナーラス・ガンガーの沐浴>>