インド一人旅のバックパッカー旅行記〜デリー

デリー・私は狂っていた

2006/2/14
夜行列車の夜が明けた。アッパーから下に降りると、インド人青年がガイドブックを見せてくれといったので歩き方を見せた。「写真が多くて、とても素晴らしいガイドブックだね」といわれた。歩き方は間違いが普通だが、カラー写真が多いので、言葉の通じない場面では役に立つ。

隣のインド人家族が、弁当をわけてくれた。グリーンピースのおかずにチャパティー、なんかの天ぷら、甘いお菓子。お母さんが作った家庭料理で、とてもうまかった。インドの列車では誰かがお菓子や弁当など、食べ物をくれることはよくあることだった。

午後3時か4時過ぎに、デリー駅に到着した。デリーに駅は2つある、デリー駅ニューデリー駅だ。私はデリーで滞在したくは無かった。都会に興味は無いし、タオ島のインストラクターの人の友達が日本からデリーに直接到着した人にアンケートをとったところ、20人中17人トラブルやイヤなめにあっていたと聞いた。過去に旅で、デリー怪しいことにあった人の話も聞いた。特に見たいものが無いならば、ここにヘタに長居は無用だった。

ここからアーグラー又はバラーナス行きの列車に乗る。時刻表を見ると、それらの出発はニューデリー駅だ。ここから移動しなければいけない、めんどくせえな〜

「ここはデリー駅ですよ」通路を挟んだ、隣の座席の青年が言った。「ニューデリー駅に行きたいのですが、電車でいけますか?」「それなら、地下鉄が便利ですよ」

歩き方に地下鉄のことは記載されているが、駅の場所までは乗っていない。彼は地下鉄の駅まで案内してくれるという。

デリー駅の外の大通りに出ると、人が大勢いた。駅をでて左に曲がり、大通りを歩く。途中で不自然に人がぶつかってきそうになった、直感で「スリや」と思ったので除けた。インドスリの気配を感じたのはこのときだけだ。やはり、デリー危険な都市なのか。

道路を渡ると、地下鉄らしきサインが見えた。「ここが地下鉄の入り口ですよ」彼は下に降りる階段の途中で言った。「切符は窓口で購入できますよ。分りますか?もし分らないなら、窓口まで案内しますよ?」

私は、狂っていた

「なんでキミは、そんなに親切なんですか?」

口からとっさに出た本能の言葉。彼は穏やかに微笑んで言った。
「旅行者が困っているから、助けただけですよ」

それが当然のことだ、という態度と答えに、自分の問いが間違っていることに気づいた。馬鹿げた、失礼な質問だった。彼にすれば、当たり前のことなのだ。

「どうもありがとう、キミの親切に感謝します!」「気をつけて、良い旅を」

地下鉄はトークンという(インドでなんて言うのか忘れた)、切符ではなくコインを購入する。イスタンブールの路面電車と同じだ。窓口で買い、切符と同じ役割だ。ニューデリー駅まで6Rs。改札は自動改札で、乗車前のセキュリティーチェックが厳しい、荷物の中まで見せる。駅は日本やヨーロッパの駅と同じである。地下鉄はボリも無いし安くて安全、分りやすいので、利用をすすめる。

ニューデリー駅到着。まず一服して、外国人切符売り場に行った。ガイドブックに、外国人窓口の階段に怪しい人がいると書いてあったが、誰もいなかったし、駅構内で声をかけてくる人もいなかった。

外国人切符売り場は椅子もあり、快適だ。用紙に記入して座って待つ。アーグラー行きの列車は毎日無いので、このままバラーナスまでいくことにした。特にタージマハルを見たいわけでもなかった。多分、ガックリくるだろう。

特急のバラーナス行き寝台列車2等は全て満席だった。明日なら空いているという。デリーに一泊もしたくなかったので、他に列車は無いのかきくと、鈍行に空きがあるというので、それにした。

切符を購入し金をドルで支払った。釣りをもらう。計算が苦手なので、電卓を使用して間違えながら何度もやり直し、切符のオッサンの目前で計算した。すると、釣りの追加が来た(笑)

外をふらつこうかと思ったが、荷物を担いで人の多いところを歩くのはしんどいのでやめた。駅の食堂に行く。

インド一人旅〜デリーのターリー〜バックパッカーの旅行記と旅情報

ベジタブルターリーを頼む。煮物、カレー、米、甘いもの。大盛りライスで20Rs。この食堂もベジタリアンとノンベジと別れていた。おかずが無くなるとおっちゃんがどんどん盛る。上:向こうにおるのはおっちゃん。お代わり自由だ。チャイもサービスしてくれた。

おっちゃんは「ジャパンか?」。食後に厨房を見せてくれた。焚きたての米のいい匂いがした。大きな鍋でなんかを煮込んでいる。切符を見せると、列車がくるまで、ここで待っていろ、といわれ、お菓子とチャイをくれた。お礼にタバコをあげた。

列車の時刻が近づいたので、食堂を出た。

寝台列車の座席を探して荷物をワイヤーで縛ると、食堂のおっちゃんが来た。私が乗れたか、見に来てくれたのだ。いい人やなあ…「おっちゃん、ありがとう」手を差し出し、握手した。

鈍行列車は、デリーを出発した。デリーの街に関しては何も分らない。これからもなるべく行かないようにするだろう都市。

<<デリー・私は狂っていたTOP>>

<<BACK インドの友達「いい人だと思ってほしい」 | NEXTバナーラス・1日列車移動でバナーラス夜到着>>