インド一人旅バックパッカー旅行記〜ムンバイ

ムンバイでピンチ!便意に襲われる

2006/1/24
私は、どーしてもムンバイが好きにはなれなかった。嫌いだった。出来ることなら戻りたくはなかった。しかし、仕方なかった。電車の切符をすでに購入してしまったのだ… アリムから、アウランガーバードからアーメダバードまでバスがあると聞いたが、すでに遅かった。インドの駅の切符窓口で待つのがイヤやった。列に並んで待つことは大の苦手や…

トラベラーズチェックを両替するためにアメックスバンクに行くと、10:30オープンだと言われた。まだ8時。緑地帯のベンチでタバコを吸って時間を潰していると、便意をもよおした。
ヤバい…!!」
確実にトイレのある場所は…
へ戻るか、レオポルド・カフェしかない。

どっちに行くか迷っているうちに、便意は消えうせた。ホッ!
通勤の人が闊歩し、このベンチで待つのがしんどくなってきた。
「そうや!教会に行こう!」

インド一人旅〜ムンバイ

教会の中は静かで落ち着くし、居眠りも出来る。
出社前に祈りを捧げる人が数人いた。
1時間くらい神聖な気分に浸っていると、再び強烈な便意が私を襲った。

今度は、もうダメだ!も、モレそうや…!
ダメもとで、できるだけ苦しそうな表情を作って小部屋で資料の整理をしている老人に頼んだ。
「…す、すいません…トイレ貸してください…」
「…キミは、ジャパンかね?」
そんなんどーでもいーやろ!と言いたいのをこらえ
「そ、そうです…ト、トイレをっっ…!!」
「こっちへ来なさい」
教会前の警備員のところに連れて行かれ、警備員に案内され、教会に併設されている幼稚園のトイレを貸してもらった。
とてもキレイで立派なトイレだった。ついでに洗顔、歯を磨いた。

ムンバイの大通りで、私は奇妙な光景を見てしまった。
信号待ちをしていると、サドゥーと同じ黄色の袈裟を着て、新品の真っ赤なバックパックを背負った裸足の白人女性がやってきた。
彼女は、妙に目だっていた。

「…インドに染まったつもりなんやろな、この女」

そして彼女は、信号待ちをしているインド青年2人組みに親しげに話しかけた。 何と言っているのか聞こえなかったが、青年達は呆れた表情で顔を互いに見合わせて苦笑いした。
「何なん?この女?」
「…さあな(笑)」
私はその女を見て、不快な気分になった。

インド人と同じ格好をし、裸足で歩き、説法気取りで話しかける、インド人と同化した気でいる、このビッチを。

「お前は、カースト社会に入ることができるのか?ヒンドゥー教を理解しているのか?」

便意も無くなり、トラベラーズチェック両替、駅まで戻ってアーメダバード行き列車のチケットも購入し、必要な用を全て終えた。

列車はCST駅ではなく、中央駅発なので、移動することにした。ムンバイは特に見所が無い。見尽くした!ガイドブックで探すと、「ガンジー博物館」を見つけた。中央駅から歩いていけそうな距離だ。

CST駅タクシー乗り場に行くと、宿斡旋や、旅行会社の客引きが寄ってきた。
「ホテルはいらん!中央駅に行きたいんや!」
3人目でまともな人を捕まえた。 しかし、この運転手も、今夜の夜行で移動すると言い切っているにもかかわらず、何度もホテルを勧めてきたが…

インド一人旅〜ムンバイ中央駅

ムンバイ中央駅。中央駅前も、勧誘がウザかった。

ここから歩いてガンジー博物館へ。

インド一人旅〜ムンバイのガンジー博物館

大通りを荷物を担いでひたすら歩く。しんどかった〜 もう昔から諦めていたが、「地球の歩き方」の地図は間違っていた。
「ここらへんやけどなあ〜」
ガイドブック片手に道に迷っていると親切なマダムと門番が「ガンジーだね?」と教えてくれた。

ガンジー博物館周辺は高級そうなマンションが並ぶ。雰囲気が違った。 門番がいる高級マンションには大型ベンツが眩く光っている。個人経営の病院や歯医者、お坊ちゃまお嬢様が通いそうなイングリッシュスクールがある。

インド一人旅〜ムンバイのガンジー博物館

門番付高級マンションと高級ベンツ

インド一人旅〜ムンバイのガンジー博物館

ピカピカの車がズラリ

インド一人旅〜ムンバイのガンジー博物館

ガンジー博物館。日本語説明書あり。2階は改装中だったが開館している。
人形を使った「ガンジーの軌跡」みたいな展示があり、感動した。 帰りも荷物を背負ってヒーヒー言いながら歩いた。

インド一人旅〜ムンバイのガンジー博物館

ココナッツを飲んで休憩。暑い時のココナッツは最高!中の実も栄養がありそうで美味い!

インド一人旅〜ムンバイで食ったターリー。美味!

朝から何も食っていないので、小奇麗なエアコンのあるレストランで休憩。

ターリー(インドの定食)を食う。ゴージャスで美味かった!
途中で歩き方掲載のカフェの前を通ったが、入れる雰囲気では無かった。 クーラーの効いた店内にいる人々はセレブである。
そこの横の商店でタバコを購入。欲しい銘柄が1パックで無かったので、箱に数種類バラバラに20本詰めてもらった。インドではタバコは1本単位で購入できる。色んな味が楽しめるのだ!

インド一人旅〜ムンバイ中央駅

ムンバイ中央駅ホール。座る場所は無い。

インド一人旅〜ムンバイ中央駅

待合室など各種施設への案内看板。全て英語なので分りやすい。 駅の待合室でシャワーを浴びた。

インドの駅は本当に便利だ。大きい駅には待合室、リフレッシュルーム、食堂、カフェがあり、時間を潰せるし、夜行生活も快適(ただし2日が限界…)、野宿も可能だ。
一等列車の待合室は時々チケットの提示を求められることがあるが、外国人なので素通りできるときもある。

キレイな待合室。トイレ、シャワー完備。禁煙!ここでシャワーを浴びたときに、下腹部のボディーピアスが無いことに気づいた。

盗難ではないだろう。ここまで手を入れられたとしてもだ!パンツの中の貴重品は無事だったからだ。なんで無くなったかは不明。寝ている間に、掻いたのか?

シャワーを浴び、2時間そこにいたら受付のオッサンに「出ろ」と怒られた
「ちゃんとチケット持ってますよ?オッサンは待合室のオーナーか?」
とキレてやったが通じない。

仕方ないので1階の食堂でドーナツとチャイを頼んで時間を潰した。ここは長居しても何も言われなかった。 二等列車の寝台は3段である。安全の為に私は絶対アッパー(最上段の席)を指定した。
向かいの席に旅行者らしい白人男性が座った。彼は荷物を一番下の座席の下そのままに入れた。

「チェーンを付けなくて大丈夫なのか?」

私は列車ではまず真っ先に荷物はワイヤーロックで固定する。インド人もそうしている人もいるし、駅のホームにはチェーンロック売りもいる。
インドで見た外国人観光客の大多数は、チェーンで固定せず、荷物をまくらにするか、最上寝台の人でも最下座席の下にそのまま荷物を置いていた。

タオ島のインストラクターの人の忠告を聞いていたので、私は寝台列車の盗難には細心の注意を払った。
この車両は満員だった。自分はアッパークラス(寝台の最上部)なので、下が良く見える。大半はインド人の若い兄ちゃんで、ガヤガヤ騒々しい。 向かいの白人男性はフランス人だった。彼の席にインド青年が2人入って来て話しかけた。

「よお?兄ちゃんどっから来た?」 「インドで何人の女とヤッたんだい(笑)?」
興味深い会話になってきた(笑)参加すべきか?ので、日記を書きながら聞き耳を立てた。
「…ボ、ボクはそんなコトしないよ…」

インド青年と私にとっても、期待はずれの答えが返って来たので、これからどこ行くんだ?とか仕事は何だ?とか旅行者向けの会話になった。
とにかくこの車両はお祭り騒ぎだった。歌まで唄いだす始末だ。まさかこれが深夜まで続いたら、どうしよう?

「どうぞ!」 新聞紙に包まれたスナックが差し出された。日本の「ポン菓子」のインド版である。甘くは無い。スパイスと花弁とネギのみじん切りが混ざっている。 みんなで菓子をまわして食った。

夜10時。一斉に大勢の兄ちゃん達はどこかに行った。どっから来たんやろ? とにかく静かになったので、寝れる。 思ったより、普通に気を付ければ夜行列車危険では無いような気がしてきた。

貴重品を入れたパンツの上に巻いている矯正腰痛ベルトは、必要無いかもしれん。寝苦しいし、外すことにした。

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